若者就労支援は最大の少子化対策!?
無子高齢化~出生数ゼロの恐怖出版記念セミナー
少子化対策というと、保育所整備と待機児童の解消ばかりに目が行きがちですが、著者は横浜市副市長時代の経験などから、若者が経済的に安定するような就労支援と貧困対策こそ、根本策として必要だと著書の中で訴えられています。
若者の雇用問題が少子化にどのように結びついているかをデータと体験を交えながら解りやすくお話いただき、会場の皆さんとこれからの対策について考えていきたいと思います。
前田 正子 (まえだ まさこ)
甲南大学マネジメント創造学部教授
大阪生まれ。
1982年早稲田大学教育学部卒業。
男女雇用機会均等法施行前に就職、育児休業法施行前に出産退職。
1992年から1994年米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院に家族で留学。
帰国後は第一生命ライフデザイン研究所(現:第一生命経済研究所)で育児支援や保育政策を研究、慶應義塾大学商学部で博士号取得後、第2子の育児休業明けから横浜市副市長(2003-07年)として医療・福祉・教育を担当。横浜市国際交流協会理事長を経て2010年より現職。
著書に『大卒無業女性の憂鬱』(新泉社)『保育園問題』(中公新書)『福祉がいまできること』『子育ては、いま』(岩波書店)他
無子高齢化~出生数ゼロの恐怖~
前田正子
就労支援・貧困対策が最大の少子化対策だ!
現在約1.3億人の日本の人口は、2040年代に1億人を割るとされる。
そしてその時日本は65歳以上の高齢者が4割の超高齢国となる-。
「少子化対策」が叫ばれながら、なぜ日本の出生率は下がり続けるのか?
そのカギは景気後退と雇用の劣化に翻弄された団塊ジュニアの未婚化にあった。
一貫して少子化、子育てを研究してきた著者による「少子化対策失敗の歴史」と渾身の対抗策。