私たちは、「日韓青年フォーラム」と様々な国際交流行事を通じて、これまでに韓国と日本の青年たちが直面している多様な社会問題について共に悩み、互いの知恵を共有しながら解決策を模索して参りました。その努力の一部は最近、全羅道光州市から始まり、ソウル市、釜山市にて次々と「引きこもり支援条例」の制定につながりました。

長期化するコロナ渦の中、多くの若者が孤立を経験し、ますます社会や人との距離が遠ざかり、孤立から抜け出せずに苦しんでいます。変化に対応できない者は取り残され、当たり前だったことも制限された中でも手を差し伸べ支え合う知恵が必要です。そのような激動の変化が求められ、今だからこそ孤立する若者たちに手を差し伸べなければいけないのにも関わらず、毎年開催してきた日韓若者フォーラムを２年間開催できずにいました。

この２年間、日本でも韓国でも若者の社会問題の実態は急激に変化しており、またその社会問題を解決する脆弱層への救済支援、オンラインでの新しいコミュニティー形成など人道的支援を官民で様々な緊急的な対応策を打ち出しています。そのような各国の様々な若者支援の事例紹介だけに留まらず本当に必要な対人支援のあり方をお互いの国で学び合える本当のネットワークをもう一度構築していきたいと考えます。

これからは、人権と連帯、寛容と包摂を掲げ、困難を乗り越え、本当の言葉と笑顔と踊りとで、コミュニケーションしてゆかなければならない時です。私たちがそのような理想を大切に思い連帯する時、そこに国境はありません。今こそ、他者に対する寛容と社会的取り込みの精神に立ち、誰一人として社会から排除しない社会の実現に向けて力を合わせなければなりません。

今回のコロナ渦により国境を自由に超え実際の行き来は難しいですが、今までよりも強固な若者支援のネットワークを日韓で結ぶことを目的に記念すべき第10回「日韓若者フォーラム」をオンラインで開催します。私たちの志に共感してくださる多くの皆さま、団体、機関の参加をお待ちしております。

日韓若者フォーラム企画団